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りえぴょんの徒然草

好き?スキ?すき? うぅん、だ~いすき! ね、かめちゃん…

運命の向かうところ 第5話

この連載を始めて思うこと…
美姫、もっと想いを口にしなよー!ってこと。
いくら思ってても、伝わらないんだよ…?ってこと。

さて、この第5話、和也と愛澄が中心。
和也…それでいいんか?
どうすんのよって、作者もやきもき…

それでは、続きからどうぞ!




前回までのお話はこちらから…


運命の向かうところ 第1話     運命の向かうところ 第2話
運命の向かうところ 第3話     運命の向かうところ 第4話




1週間たったころ、俺の携帯が不意に鳴った。
愛澄からだった。

「もしもし?和也? 今日、時間取れないかな? ちょっと、話があるの…」

「何だよ、話って… 今日は仕事で遅くなるんだけど…」

「ちょっとね… 会ってから話すよ。 いい?」

「仕方ねーな… じゃ、仕事終わったら電話するから… 場所は… 俺のマンション?」

「うん、分かったよ。 引っ越してないの?」

「あぁ。じゃ…」

何だ?俺に話って…
あれから美姫と愛澄は逢ったのかな?
逢ってれば、美姫が俺に黙ってることはないよな…
仕事が終わったのが11時過ぎていた。
愛澄に電話した。

「愛澄?俺。今、仕事終わった。これから迎えに行こうか?」

「うん?じゃ、ウチでもいいよ?引っ越してないから、場所分かるよね?」

「じゃ、これから行く。30分しないで行けると思う。じゃな。」

電話を切って車を飛ばした。
マンションに着いた。
懐かしい感じがする。
車から電話した。

「もしもし… 着いた。」

「うん、じゃ、上がってきて…」

愛澄の部屋の前に来た。
俺がインターフォンを押すとすぐ、鍵が開いた。

「お前さ、相変わらずだな。誰が来たか確認しないで開けたらダメだっつーの。」

フフッと笑う愛澄。

「また怒られちゃった… 和也も相変わらずだね。」

愛澄は嬉しそうにリビングに向かった。

「なんだよ、話って…」

「そんなに急かさないでよ。久しぶりだったから… もうちょっと話をしたいって思ったの。 ただそれだけだよ?」

「なんだ、俺はまた、何かあったのかと思った。」

「違うよ… 和也に逢いたかっただけ… 懐かしかったっていうよりも、自分の気持ち、確認できたって感じ…?」

「何だよ、それ…」

「もう… 和也、鈍いの? それとも、私のことはもう、終わっちゃってるの?」

愛澄は、上目遣いで俺を見た。
久しぶりに、見たそのあどけない顔は、俺の心を乱した。

「座って…」

愛澄に言われ、何も言えずにソファに腰を下ろす。

「コーヒーでいい?それとも、ビール?」

「あ、明日早いんだ。すぐ帰るから…」

そう言う俺に、愛澄はコーヒーを持ってきて隣に座った。

「フフッ… この前は、私が酔ってて何も話せなかったでしょ? ちょっと話したいなって… 和也、あれからいろいろ写真誌に載ったりしてたじゃない? なのに、このところ何もないから… 美姫さんと付き合い始めたからなのね…」

「ん、まーな…」

「今、幸せ?」

「うん。そりゃね…」

俺は、言葉が少ない。
愛澄は、そんな俺をからかうように、いろいろ聞いてくる。

「美姫さんて、完璧な人よね… 私とは、全然違うなぁ…」

俺は思わず噴き出した。

「だな。お前とは、真逆かもな…」

「ひどい! 私がホントにおバカみたいじゃん。 和也、私のことそんな風に思ってたんだ… 」

愛澄は、ちょっと拗ねてむこうを向いた。

「お前が言ったんだろ? そんなことで拗ねるなよ。」

すると、愛澄はこっちを向いて言った。

「拗ねてないよ… やきもち妬いてるだけだよ… 」

懐かしい愛澄の拗ねた顔、正直言って可愛かった。
全然変わってない愛澄がそこにいた。
やべーな、この展開…
そう思った俺は立ち上がった。

「悪いな… もう、帰るわ… 明日早いんだ。 じゃあな…」

「そっか… じゃ、またね。」

愛澄も、それ以上は何も言わなかった。
ドアを開けようとした瞬間、愛澄が俺の目の前に飛び出してきた。
そしてそのまま、キスをしてきた。
懐かしい愛澄の唇の感触。
柔らかい…
愛澄のキス、嫌じゃない俺がいた。
愛澄が唇を離す。
俺を見つめたまま言った。

「和也? 愛してるよ…」

今の俺には、どうしようもない言葉だった。

「おやすみ…」

それだけ言って、俺は部屋を出た。



運転しながら、俺はドキドキしていた。
嫌いで別れたわけじゃない。
好きで好きでたまらなかった愛澄。
でも俺は、先の約束をしてやれなかった。
愛澄は、待てなくなった。
どうしようもない中で、俺たちは別れた。

「もしもし?美姫? ゴメン、今仕事終わった。明日も早いからさ、今日はそっち行かないよ。明日は行けるかな? うん、またメールか電話する。 じゃ、おやすみ… 愛してるよ…」

何やってんだ、俺は…
ちょっと、一人になって考えたかった。
何も言わない美姫にイラついていた俺は、ストレートな愛澄が心地よかった。
あのまま愛澄と付き合ってたら…
そんなことまで考えていた。
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