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りえぴょんの徒然草

好き?スキ?すき? うぅん、だ~いすき! ね、かめちゃん…

運命の向かうところ 最終話

いよいよ、今回で最終回。

美姫と和也は一体どうなるの?
そして、愛澄は…?

続きから…どうぞ!





苺ちゃんとのコラボ小説です。
それぞれの主人公が、設定変えて登場します。
作者2人、メッチャ面白がって書いちゃってます。

苺ちゃんは最終回じゃないよ!


私の前回までのお話
     ↓
運命の向かうところ 第1話     運命の向かうところ 第2話
運命の向かうところ 第3話     運命の向かうところ 第4話
運命の向かうところ 第5話     運命の向かうところ 第6話
何日か経って、また愛澄ちゃんから電話があった。

「美姫さん? お久しぶりです!」

なんか、何を話したらいいのか分からなかった。

「久しぶり… ごめんね、なかなか電話できなくて… 」

「そんな、大丈夫ですよ。 で、今日あたり、一緒に飲みません?」

「うん、ちょっと仕事があって、遅くなっちゃうの。」

「いいです、いいです。私、あのバーで飲んで待ってますから!」

「分かった。なるべく早く行けるように頑張るね。じゃ、またあとでね。」

は~、何か気が重くなってきた。
とにかく、仕事終わらせなくちゃね。



仕事が終わって、愛澄ちゃんの待つお店に着いたのは10時を過ぎていた。

「ごめんね、遅くなっちゃって… 」

そう言って入って行った私に、愛澄ちゃんは言った。

「全然大丈夫ですよ~!よかった、来てくれないかと思っちゃいました。」

「何で?」

「え?美姫さん、何も聞いてないんですか? そうだよね、言えないよね…」

愛澄ちゃんは、フフッと笑った。

「なーに?愛澄ちゃん?」

「これは言えないですよぉ… 内緒です!」

「やーね、気になるじゃない!」

「フフフッ、じゃ、言っちゃお~かな? 実はね、この前、和也と会っちゃったんです。」

愛澄ちゃんは、悪びれた様子もなく言った。

「そうなんだ… 楽しかった?」

平常心、平常心…
自分にそう言い聞かせて、何もなかったような顔をしていた。

「はい!久しぶりに、和也と話ができて… ちょっと嬉しかったです。」

「そう… よかったね。」

何言ってんだろ、私…
ちっともそんな風に思ってないのに…
上の空のまま、愛澄ちゃんと飲み続けた。
12時を回った頃、店を出てマンションに帰った。


和也は帰ってきてなかった。
飲みすぎちゃったかな…
ペットボトルの水を飲みながら、ソファで横になった。
和也、遅いなぁ…
まさか、愛澄ちゃんと会ってるわけじゃないよね?
ね、和也…
信じて、いいよね?



やっと仕事が終わって、美姫のマンションに帰って来た。

「美姫? ただいま… 寝ちゃった?」

リビングに入ると、美姫がソファで寝ていた。

「しょうがねーな…」

毛布を取りに寝室に行こうとして、ふっと美姫を見た。
涙が伝わった跡が残っていた。

「美姫… 何、泣いてんだよ…」

美姫に毛布をかけて、シャワーを浴びにバスルームに行った。
美姫?どうしたんだよ…
俺には何も言ってくれないのか?
俺って、そんなに頼りないか?
熱いシャワーを浴びた。
髪を乾かしてリビングに行くと、ちょうど美姫が起きたところだった。

「和也?おかえり…」

寝ぼけた顔の美姫は、とても年上には見えない。

「ただいま…」

まだソファの上に座っている美姫の隣に、腰を下ろした。

「何、泣いてんの?」

「ん?何でもないよ…」

「お前さ、何でもなくねーだろ? 何でそうやって何も言ってくれないんだよ。」

俺はちょっとムッとして言った。
美姫は黙ったままだった。

「お前さ、俺のこと頼りねーって思ってんだろ? だから何も言ってくれないんだよな。」

「違うよ、そんなんじゃないよ。」

美姫は、そう言って、膝を抱えた。
眼にいっぱい涙を浮かべて…

「じゃあ、何だってんだよ!全然分かんねーよ!お前にとって、俺って何?
 お前って、俺のことホントに好きなの? お前の気持ち、全然分かんねーよ!」

俺のイライラはピークになっていた。
美姫の気持ちを考える余裕なんて、この時の俺には全くと言っていいほどなかった。


「今日ね、愛澄ちゃんと会ったの。電話がかかってきて、一緒に飲もう!って。
 でね、和也と会ったって聞いたの。それだけだよ。 
 でもね、それだけなのに私は心臓を鷲づかみにされた気分だったの。
 だって、和也と愛澄ちゃん、ホントお似合いだったんだもん。
 愛澄ちゃんは和也のことがまだ好きで、その気持ちはとっても強くて、和也も愛澄ちゃんのこと気になってたでしょう?
 私のことなんて、忘れちゃったんじゃないかってくらい、和也の心は愛澄ちゃんのことを気にしてた。

その気持ちは、私にはどうすることもできないでしょ?」

それだけ言うと、美姫はまた涙を流した。

「愛澄とは会った。でも、それはあいつが話があるって言うから… 」

「でも、和也、黙ってたじゃない。それが嫌だったの。
 何もないなら、会ったって言ってくれたっていいじゃない?」

「それは… お前がそうやって誤解すると思った。ごめん。別に何もないから。
 でもさ、美姫、何でお前って、そういうの俺に言ってくれないの?
 俺は、そういうことも言って欲しい。 お前の気持ち、隠さず言って欲しい。」
 
美姫は何も言わず、ただ泣いている。

「俺、美姫からしたらガキかもしれない。でも、俺はお前を守りたいと思ってる。
 俺じゃダメ?物分かりいい大人の美姫を好きになったわけじゃないんだ。
 泣いたって拗ねたって、どんな美姫だって愛してるよ、俺。
 わがまま、言っていいんだぜ?
 な?愛澄とは何もないから…」

そう言って、美姫の肩を抱いた。

「和也には分かんないよ。和也の周りには、いつも綺麗な女の子がいっぱいで、私がどんなに不安に 思っているかなんて…
 『は?いい年して、バカじゃね?』とか言われちゃいそうだもん。
 私はどんなに頑張ったって、愛澄ちゃんみたいに可愛くはできないし、だからと言って和也を振る勇気もないもん。
 大好きな和也を、ここで待つことしかできないもん。
 和也が他所に行っちゃってても、ここで待ってるしかできないんだもん。
 大人の、物分かりのいい女の振りするしかないじゃない!」

美姫は、今までの想いを吐きだすように言った。

「俺さ、美姫がどう思ってるのか分からなくてイライラしてた。
 俺のこと、ホントに愛してるのかよ?ってさ… 俺、甘えてたのかもしれない。
 俺は愛してるよ、美姫のこと… 
 仕事が忙しくてもさ、電話でお前の声聞きたかった。
 でもさ、お前、サッサと切っちまうじゃん? 
 俺、もしかしてウザいとか思われてんじゃないかって思ってた。お前のこと分かってたはずなのにな。
 愛澄のことはごめん、俺が曖昧なことしちゃったから… 携帯貸して。」

俺は美姫の携帯の履歴を見て、愛澄に電話をかけた。



「もしもし、愛澄?俺。
 あのさ、悪いんだけどさ、お前とのことは、俺の中ではもう終わってるから…
 これからも、お前と会ったりとかってできねーから。」

「あ、美姫さんに責められちゃった? 
 でも、キスしたことは言ってないよ?大丈夫だよ?」

「そういう問題じゃねーから。俺の気持ちは、もう、お前にはないから。
 ごめんな。でも仕方ないんだ。俺、美姫がいねーとホントの自分を見失いそうになるんだ。
 美姫のおかげで、俺が俺でいられるっつーか…
 もう、電話されても困るから。
 お前も早く彼氏作れ。お前、いい女なんだからな。ま、美姫には負けるけど…」

「私じゃだめなの? ずーっと和也のこと好きだよ?」

「ダメなの。俺には美姫が必要なの。分かった?じゃあな。」



和也?愛澄ちゃんに電話したの?
可哀そうじゃない、そんなこと言ったら…
私がそう思っていると、和也が言った。

「大丈夫、あいつは意外とタフだし… 
 きっぱり言ってやんねーと、あいつもいつまでも男できねーからな。 
 いい?俺にはお前がいねーとダメなんだよ。分かった?」

和也は、私が返事する前に、私の口を塞いだ。
私の心の中で氷のようになっていた想いが、あっという間に溶けて行った。



和也、私は和也のことが大好きだよ。
だから愛澄ちゃんと並んだ和也、見たくなかったんだよ。
でもね、それを言えるほど、幼くはなかったの、私。
和也が、そんな私に気付いてくれたこと、すっごい嬉しかった。
私、大人ぶらなくていい?
拗ねるし、やきもち妬くし、わがままだし…ホントは手のかかる女だよ。
大人ぶってるけど、ホントは和也よりずーっと子供かもしれないね。
和也…大好きだよ。


和也と私の運命は、このままずっと一緒だといいな…
私達の運命の向かうところが同じだったら… いいなぁ…


「和也、愛してるよ…」
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