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りえぴょんの徒然草

好き?スキ?すき? うぅん、だ~いすき! ね、かめちゃん…

二人を結ぶもの

美姫と和也のストーリー。
いくつか書き溜めしてて、裏ブログにも載せてないのがあるのね。
そんな中の一つ、『二人を結ぶもの』今回、最後のドリボの前に…
エントリーしちゃおうと思います。
これは、私が札幌で初めて「愛しているから」を聞いて、その世界観からどうしても抜け出せずにいた時に書いたお話です。

近づくドリボ…
でも、なかなかそこにたどり着く心境になれなかった。
毎日、1時間前後、ジョギング&ウォーキング。
その間中、ウォークマンで「愛しているから」を聴いていた。
人気のない土手の上に出ると、どうしようもないくらい涙がこぼれた。
その想いを、お話を書くことにぶつけた。
どうしてこんなストーリーになっちゃったのかな?なんて思ったりしたけど…
封印しようって思ってたお話だけど…
私のドリボが終わる今、表に載せれば、この想いを終わりにできるかな…なんて思いました。

続きから…どうぞ!





「和也… ちょっと話があるの…」

その日、私はとうとう和也に切り出した。
ずっと言えなかったこと。
でも、ずっと考えていたこと…
和也は何て言うだろう…

「何?」

和也はソファで飲んでいた。
その背中に向かって、話し始めた。

「ずっと考えていたことがあるの。 今日、学校にもそのことを話してきたの。」

和也は、ちょっとだけ振り返って言った。

「そう… で、何?」

「海外に行こうと思うの。」

「ん?どこ? 1週間?」

和也は、軽い感じで言った。

「まだどこになるかは決まってないけど… 2年…」

最後の言葉に、和也は驚いて振り返った。

「お前… 冗談だよな?」

だよね、冗談だと思うよね…

「ホント… 4月から… 語学研修もあるから、年明けたら準備のためにとりあえずイギリスに渡る。」

「いつ決めたの?」

「ん? 初めて今回のツアー行った時かな…」

和也は、深いため息をついた。
そして言った。

「何で相談してくれなかったんだよ!」

「ごめん…」

「悪い… 俺、今、混乱してる。 帰るわ…」

和也は、そう言って出て行った。
こうなる事は分かっていた。
何度も相談しようとは思った。
きちんと話をすれば、和也は分かってくれると思った。
でも…

一晩、悶々として過ごした。
和也は何を思ってるだろう…



2年?
海外?
どういうことだよ…
しかもそれ、俺に何も言わずに決めるなんて…
分かんねーよ…
やっぱ、美姫にとって俺って、そんだけの存在だったんか?
俺は、自分のマンションに戻っても、そのことが頭の中をグルグル回っていた。

翌日は撮影の仕事だった。
スタジオに着くと、もうみんな来ていた。

「おい、亀、顔、すっげーむくんでるぞ。 それじゃ、すぐ撮影、無理じゃね?」

赤西が言った。

「あ? お前に言われたくねーよ。」

つっかかるように言う俺に、赤西は首をすぼめた。

「何があったんだよ… なぁ…」

聖が、とりなすように言った。

「別に… なんでもねーよ…」

聖は、俺を別の部屋に連れだした。

「な、どうしたんだよ…」

「美姫がさ、海外行くっつーんだ。」

「旅行か?」

「と思うよな… 俺もそう思った。 そしたらさ、研修だって… しかも2年… 俺に何も言わず決めちまったんだぜ。 そんなのあり?」

「マジかよ… 何も聞いてなかったって…」

「あぁ、何にもな… 有り得ねーだろ?」

俺は、煙草に火をつけた。

「おい、1本にしとけよ。 喉、傷めるぞ…」

聖はそう言って、俺の頭をポンッと叩いた。

「今日は、ちゃんと美姫さんの話、聞いてやれよ!」

そう言われても、まだ納得いかない俺がいた。
その日の仕事は、雑誌の撮影の後、新曲のジャケット撮影があった。
俺のむくみがとれるまで撮影できず、時間が押した。
美姫のマンションに帰ったのは、11時半を過ぎていた。
美姫はもう、帰ってきていた。

「おかえり… 遅かったね…」

「あぁ… シャワー、浴びてくる…」

何か素直になれない自分がいた。
シャワー浴びてリビングに戻ると、美姫が水割りを飲んでいた。




「ごめんね… 和也… 黙ってて… 」

私はかなり酔っていた。
この状態で、きちんと話せる自信はなかった。
和也は何も言わない。
私が話すのを待っていた。

「年明けからイギリス行って、その後2年、勉強してきたいの。 和也に相談しようと思った。 でもね、相談したら、きっと私は行く決心はつかなかった。 だから… 相談できなかった。 ホント、ごめん…」

和也は、グラスに氷を入れて、私の隣に座った。
そして、グラスにウィスキーを注ぎながら言った。

「何で? 何で今なんだよ… 何も今じゃなくったって…」

そう言って、一気にグラスを空けた。

「ごめん…」

私は、それ以上言えなかった。
和也と一緒にいたら、きっと今以上に離れ難くなる、そう思った。
私は、自分勝手だ。
和也の気持ち、全然考えてない…
ううん、そうじゃないの。
痛いほど分かるから…
私だって同じ思いだから…
だから相談できなかったんだよ…




それから私は、出発までの準備に追われた。
和也も、それっきり、私のマンションには来なかった。

年が明けてすぐの出発前日、私は和也のマンションに行った。
リビングのテーブルの上に、手紙と、和也のマンションのカギを入れた封筒を置いた。
「バイバイ… 和也…」


「和也へ

何も言わずに、1人で決めちゃってごめんなさい。
これは、ずっと思っていたことなの。
でも、チャンスがなかった。
それがたまたま、休職できることになって…
今しかない… そう思った。
何度相談しようと思ったか分からないよ。
でもね、和也に相談したら、多分、行く決心はつかなかったと思う。
私は、そのくらい和也のことが好きだったから…(あ、今だって好きよ。)
私が決心できたのはね、ツアー初日の沖縄で、和也の作ったソロ曲を聴いたから。
泣けて泣けて、仕方なかった。
あの曲…あの曲が私の背中を押してくれた。
和也はいつも私のことを思ってくれてる。
そう思えたから… だから、私は決心できた。
2年間、がむしゃらに勉強してきます。
和也… ホントにありがとう。
私は、幸せだったよ、和也と出逢えて…

                   美姫」


空港で、チェックインを待っていた。
後2時間後には飛行機乗ってるんだ、私…
そんなことを思いながら、外の風に当たりたくてデッキに出た。
離着陸する飛行機を、ボーッと見ていた。
すると突然、後ろから白いものが眼の前に飛び出してきた。


「ったく… これだけかよ… 待っててね、とか、行ってきます…とか、普通あるだろ?
俺、別れたつもりねーし。 マジ、勝手な女だな。」

聴きなれた声だった。
私の眼には、見る見るうちに涙が溢れた。

「何で? 何で来ちゃうの? 行けなくなっちゃうじゃない…」

「どうしても文句言ってやんなきゃ、俺の気がすまねぇ… 勝手に決めんじゃねーよ、黙って行くんじゃねーよ!ってな…」

そう言って和也は、私を抱きしめた。
そして、耳元で言った。

「愛しているから… ずっと、待ってるから…」



俺の言葉を聞いて、美姫は悲しそうに微笑んだ。

「ありがとう… でも、その約束はやめよう。 2年は… 長いから… その言葉で、私は和也を縛りたくないから…」

「お前のことだからな… きっと、そう考えて何も言わなかったんだろうと思った。 俺もさ、簡単に約束はできねーよ。 でも、今の気持ちはそうだから… 言っとくな、、待ってるって… ってかさ、どうせ夏休みとか、帰国すんだろ? それに、俺が逢いに行ったっていいわけだしさ。 お互い忙しいからさ、あっという間に過ぎちまうって、2年なんて…」

美姫は、今まで我慢してた想いが溢れだしたのか、なかなか涙が止まらなかった。

「そろそろ時間だな…」

俺は、そう言ってベンチから腰を上げた。

「じゃあな!」

そう言って美姫と別れた。

『…例えば もしこの夜
  僕が君を失ったとしても
  忘れないよ 僕は君を 愛しているから…』

お前を想って書いたこの曲が、お前の背中を押しちまった。
お前と離れることになっても、この曲がお前と俺を結んでいてくれてるよな?
俺にとっても、この歌、特別になっちまったな…
美姫、頑張れよ…
じゃあな…
小説 | コメント:6 | トラックバック:0 |
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コメント

りえぴょん・・・
悲しくなっちゃったよ~!v-406
でも、この展開、なんかリアリティあるね・・・

ドリボも終わりに近づいて来たし・・寂しくなるよね・・・
2009-09-25 Fri 17:37 | URL | mimiりん [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2009-09-26 Sat 23:52 | | [ 編集 ]
mimiりん、悲しくなっちゃった?
だとしたら…成功?かな?
今回、ホント、あの世界から抜け出せなくて…(今もまだ抜け出せない自分に気づいちゃったe-263
何なのかな?
亀の声にぴったりなんだよね。
で、歌詞を生かしたお話を考えてたら、あぁいうお話になっちゃったの。
続きも書き始めたので、またお楽しみに!
2009-09-27 Sun 01:31 | URL | りえぴょん [ 編集 ]
ドリボメールありがとう
そして、愛してるから。
大丈夫?りえぴょん?
泣いちゃうなんて、未だ引きずってるなんて、重傷だ…
私は、そうなっちゃうのが苦しいから、好きすぎないように予防線はっちゃう(>_<)
ずるいけど、苦しいのは苦手。ドリボももうすぐ一段落!
キラキラだよね!(≧∀≦)本当発光してるもん!
2009-09-27 Sun 01:49 | URL | かよこ [ 編集 ]
パスワード、送らせていただきました。
感想聞かせてもらえるとうれしいです!
2009-09-27 Sun 03:14 | URL | りえぴょん [ 編集 ]
ごめん、心配かけちゃったね。
大丈夫、大丈夫…
私、苦しいの好きなの。
和也限定のドMなので…
だってさ、好きなんだもん。
自分の気持ちに嘘つけないんだよね…
泣いてる自分に浸るのも好きー!
和也は、ホントにカッコいい!
どうしようもないの。
この気持ちは…
イタイやつでごめんねe-330
2009-09-27 Sun 03:24 | URL | りえぴょん [ 編集 ]

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